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ダテック静岡通信バックナンバー

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静岡通信バックナンバー

全国お茶まつり 静岡で12年ぶり開催 (2015/11/13 07:51)

全国の茶業者が集い業界発展を期する第69回全国お茶まつり静岡大会が14日、静岡市葵区で開幕する。15日までの2日間、「O―CHAコレクション」をテーマに全国の茶のアピールや販売会を展開し、現代の生活スタイルに合った日本茶の楽しみ方を提案する。
 静岡県内開催は2012年の掛川市以来3年ぶり、静岡市として12年ぶり。初日の記念式典では、茶生産者にとって最も栄誉とされる全国茶品評会の上位入 賞者の表彰式を行う。消費拡大イベントでは、近年注目度が高まっている水出し緑茶の販売を業界を挙げて強化する「水出し緑茶元年」を宣言する
 
 渋みを抑え親しみやすく 外国人向け静岡茶開発 (2015/10/22 07:18)

JA静岡経済連と静岡県は、輸出や訪日観光客需要を狙った県内産緑茶の新商品「揉一(じゅういち)ひとえ 富士山そだち静岡茶」を開発した。県の本年度予 算を活用し、専門家のコンサルティングを受けて企画した初めての商品。22日にシンガポールで始まる食品見本市でお披露目し、国内外での販路開拓を目指 す。
 県内で茶を生産する11JAの煎茶をブレンドした。強いうまみとお茶らしい緑色の水色が特徴。渋みを抑え、外国人に親しみやすい味わいに仕上げた。
 11JAのブレンドを表す「揉一ひとえ」をシリーズ名に、国内外で知名度が高い富士山を商品名にそれぞれ取り入れた。パッケージは和風柄をベースに富士山と白波、太陽、サクラなど日本や静岡を連想させる素材をちりばめた。英語、中国語の説明書きも入れた。
 経済連の担当者は「これで完成形というわけではなく、販売していく中で改善して良い物にしていく」と意気込む。今後は「揉一ひとえ」の国内向け商品や、機能性表示を活用した粉末茶などのラインアップ拡充に取り組む
  TPP茶関税撤廃合意 経済活性に寄与も 静岡県内(2015/10/9 07:50)

農林水産省は8日、環太平洋連携協定(TPP)交渉で日本を含む参加12カ国が茶の関税撤廃で合意したと発表した。本県特産の緑茶を日本からベトナムやメキシコに輸出する際の関税がゼロになる。競争力が高まり、輸出増加が期待され、県内経済の活性化にも寄与しそうだ。
 関税率20%のメキシコ、6%のペルーとチリは協定発効時に即時撤廃し、40%のベトナムは3年間かけて段階的にゼロにする。
 TPPの大筋合意では、国内農業への影響を懸念する声が広がっている。ただ、関税撤廃によって茶の輸出が増えれば「攻めの農業」を象徴する品目となり得 る。一方、米国やシンガポール、カナダといった主要輸出先は既に関税をかけていないため、業界関係者からは「効果は不透明」との指摘もある。
 国内への輸入については17%の関税を段階的に引き下げ、6年目に撤廃する。「TPP参加国からの輸入は非常に少ない」(農水省)ため、影響はほとんどないもようだ
 静岡茶ミラノ魅了 健康効果に関心 万博「日本館」(2015/9/28 12:26)

【ミラノ共同】イタリア・ミラノ国際博覧会(万博)の「日本館」イベント広場で27日、日本茶の魅力をアピールするイベントが始まった。静岡や福岡など全 国の銘茶が勢ぞろいし、来館者らは産地や製造方法により異なる味や香りを楽しんだ。日本茶に含まれるカテキンの健康効果も紹介され、関心を集めた。
 外国人が飲みやすいように、静岡茶や福岡の八女茶は苦みや渋みが抑えられる水出しで振る舞われた。初めて冷茶を試したという人も多く「茶葉の香りが感じられる」と好評だった。30日までのイベント期間中、鹿児島茶や京都の宇治茶も登場する。
静岡県立大の山田浩教授は、カテキンには抗酸化作用や高血圧抑制などの効能があり、静岡の小学校ではインフルエンザ対策として緑茶でうがいをしていると説明した。
 茶道三千家の一つ、表千家もお点前を披露し、来館者らをもてなした
 香り豊か、夕焼け色 藤枝発「茜香茶さらりら」(2015/9/7 19:00)

藤枝市内の茶商有志8社が藤枝のブランド茶「藤枝かおり」を原料とした新商品「茜(あかね)香茶さらりら」を売り出す。「香煎茶加工」と呼ばれる特殊製法 で緑茶に含まれ渋みのもとになるカテキンを機能性に優れた重合ポリフェノールに転換させすっきりした味わいに仕上げた。鮮やかな色とともにダイエット効果 も期待され、女性に的を絞り知名度アップを図る。
 4年前に商品化された藤枝かおりは、ジャスミン茶のような風味が持ち味で地元を中心に人気が定着しつつある。ただ、近年の茶業低迷で藤枝かおりを含めた藤枝茶の消費は頭打ちの状態が続く。そこで地元茶商の有志が人気銘柄を使って次の一手に乗り出した。
 商品開発の代表を務める松田商店(同市茶町)の松田真彦社長(55)は「藤枝かおりに新たな付加価値を付けて現状を何とかしたかった」と新商品への思いを語る。昨年6月から農学博士を持つ専門家らを交えた研究会を立ち上げ、茶の効能やマーケティング手法などを学んだ。
 茜香茶はやかんに入れて煮出すと、夕焼けのような茜色になるのも特徴で全面にPRする。松田社長は「茶の見た目もパッケージも女性を意識して作った」とターゲットを説明し、仕上がり具合に胸を張る。茜香茶はティーバッグ15袋入りで1080円
「和紅茶」の在り方 生産者らが意見交換 藤枝(2015/8/28 08:27)

国産茶葉で製造した紅茶の普及を目指す初めての「世界和紅茶会議」が27日、藤枝市で開かれた。茶生産者や商工業者、研究者ら約180人が今後の和紅茶の在り方について意見交換した。
  大学教授や茶生産者らがパネリストを務めたシンポジウムでは、和紅茶の定義、和紅茶らしい香りやネーミングによる高付加価値化、価格競争に陥らないための 販売手法などが議論された。実行委員会の小泊重洋代表は「外国産と違う和紅茶の魅力が認知されてきた。さまざまな意見が出て、参加者にとって大いに参考に なったのではないか」と総括した。
 県立大の中村順行特任教授は紅茶の歴史を講話し、和紅茶の普及には品物だけでなく、生活様式や道具なども合わせた一つの文化として提案していく必要性を説いた。
 同会議は緑茶の荒茶相場低迷にあえぐ茶業界を活性化しようと、藤枝商工会議所の小林正敏会頭らが立案した。今後も同会議は継続開催する方針
 
 <TPP>茶の関税撤廃へ 輸出拡大に追い風(2015/8/13 07:00)

環太平洋連携協定(TPP)交渉で、日本を含む参加12カ国が茶の関税を撤廃する方向で最終調整していることが12日、分かった。協定発効直後に撤廃する 案が有力だ。静岡県特産の緑茶は、ベトナムやメキシコに輸出する際に関税がゼロになる。実現すれば、静岡県茶業界にとって輸出拡大の追い風となりそうだ。 自民党関係者が明らかにした。
 海外では和食ブームなどを背景に緑茶需要が高まっている。ただ、シンガポールやカナダといった主な輸出先は現行でも関税がかからないため、恩恵は限定的との見方もある。
 緑茶を輸出する場合に撤廃の対象となるのは、関税率40%のベトナム、20%のメキシコ、6%のペルーとチリなど。米国向けもフレーバーティーにかかっている6・4%の関税がなくなる。
 関税がゼロになれば価格競争力が上がり、現地で店頭価格の引き下げが期待される。対象国への輸出は今のところごく少量だが、撤廃によって数量が伸びる可能性がある。
  財務省の貿易統計によると、2014年の緑茶輸出量は前年比19・5%増の3516トンで、増加傾向が続く。輸出全体に占めるTPP参加国の割合は6割を 超えるが、輸出先上位のシンガポール、カナダ、マレーシア、オーストラリアといった参加国は現在も関税がかかっていない。「関税撤廃より為替変動の方が影 響が大きい」(日本茶業中央会)との見方も根強い。
 一方、TPP参加国からの緑茶の輸入量はわずかで、関税撤廃による打撃はほとんどないとみられる。
 政府は12年に50億円だった緑茶の輸出額を20年に150億円にする目標を掲げている。国内市場が縮む中、静岡県内でも販路開拓に向けて輸出に取り組む関係者が増えている
 茶品評会、消費者が審査員 若手農から企画 島田(2015/8/7 09:00)

静岡県内の20?40代の若手茶農家で構成する「金谷農業青年研究会」は6日、一般消費者を審査員に招いた品評会「GreenTeaFight」を島田市の大井神社宮美殿で開いた。茶価の低迷が続く中、打開策を生み出すため消費者の意見を聞こうと若手農業者が動き出した。
 審査員は、県内の学生や30?40代の主婦、日本茶インストラクターの計36人。テーマは「菓子に合う茶」。島田市金谷地区、掛川、菊川、富士宮市の茶農家の自慢の煎茶20種類を和洋菓子と一緒に味わいながら、味やパッケージ、値段の観点から審査した。
  1次審査を通過した4種類から1種類を選ぶ2次審査では、茶農家から直接商品の説明を聞き、さまざな観点から好みの茶を選んだ。静岡大大学院農学研究科2 年の女子学生(23)は「素人目線でおいしいと思う茶を評価できた」と話し、日本茶インストラクター歴16年の塚本早苗さん=島田市=は「若手茶農家の個 性ある茶の数々に驚いた。通販以外で手に入れることができたらいい」と希望を述べた。
 金谷農業青年研究会の増田勇太副会長は「今後の販売や商品開発に生かしたい」と意気込んだ
 二茶減産、単価安 一茶低迷で生産断念も(2015/7/14 08:00)

ことしの静岡県内産二番茶の生産がほぼ終了した。一番茶相場の低迷を受けて生産を取りやめた農家が例年以上に多かった上、ミル芽摘採と芽伸びの悪さが重な り、二番荒茶生産量は総じて前年比20?30%の減産になったとみられる。1キロ当たり平均取引単価は序盤の安値が響き5?10%程度安く、2年連続で 600円台になりそうだ。一番茶摘採から二番茶摘採までの間隔を例年より数日短縮し、品質重視で刈り進めた茶工場が多かったが、単価を押し上げ るまでには至らなかった。静岡市葵区の共同茶工場経営者は「最高の品質で作って、やっと普通の価格だった」と振り返る。夜間の気温が低く芽の生育が進ま ず、収穫量は伸び悩んだ。
 相場は前年割れ水準だった今期一番茶の下値近辺からスタート。問屋は品質や工場で仕入れる荷口を厳しく選別し、買い手のめどが付かないまま出荷された荷口や、1日当たりの生産量が多い大型工場は販売に苦労した。
 大幅減産が確実視された終盤は、飲料関連業者が買い支える格好で相場は強含み、最終盤の単価は前年より高値で幕引きした。
 静岡茶市場の県内産二茶取扱量(11日現在)は前年最終実績比27%減、累計平均単価は6%安になった。内田行俊社長は「減産で茶商の在庫が適正化されれば、来年につながる」と期待する
 長引く茶価低迷懸念 自民議連(2015/6/26 09:10)

自民党の国会議員有志でつくる茶業振興議員連盟は25日、党本部で総会を開き、茶の需要拡大や輸出促進策などをめぐり意見交換した。出席者からは長引く価格低迷や廃業する茶農家が増えていることへの懸念が相次いだ。
 会長には谷垣禎一幹事長を選出した。議連幹事長を務める上川陽子法相(衆院静岡1区)は「需要を増やすにはターゲットを絞り込むことが大事だ」と述べ、増加する訪日観光客向けにPRを強化すべきだと主張した。
 生産、流通団体の代表者は「茶価が低迷しだして10年以上がたつ」(日本茶業中央会の榛村純一会長)などと窮状を訴えた。
 農林水産省の担当者は今年の二番茶価格について「出回り直後で前年に比べ1割程度安い」と説明。特産品の産地名を国がブランドとして保護する「地理的表示保護制度」に、「知覧茶」(鹿児島県)と「八女伝統本玉露」(福岡県)の2件の登録申請があったと報告した。
 茶業振興を目的とする議連は民主党にもある
 抹茶の定義、議題提案へ 静岡でISO専門委 (2015/6/ 3 08:00)

静岡市駿河区のグランシップで2日始まった国際標準化機構(ISO)の「茶に関する専門委員会」で、日本代表団は3日にも「抹茶」の定義 を今後の会合で協議するよう提案する。定義の議論は日本国内でもまとまっていないため、議題として採用されるかどうかは不透明な状況だ。
 同委員会は国内初開催。世界で需要が伸び、品質にばらつきが出ている抹茶の定義の議論を求める。農林水産省の担当者は「国際的な課題として認識してもらう第一歩になる」とみている。
 委員会には日本や英国、中国など8カ国の代表ら約30人が出席し、国際的に流通する茶の定義や成分分析手法などの問題を協議している。4日は静岡市内で抹茶を生産する設備がある製茶問屋や、傾斜地で茶を生産する生産者などを視察する
 一茶相場が最低水準 生産量は前年並み (2015/5/23 07:50)

2015年の静岡県内産一番茶の生産がほぼ終了した。荒茶生産量は、序盤少なかったものの中盤以降に伸び、ほぼ前年並みか、やや少ない1 万2千トン前後になったとみられる。買い手の製茶問屋は在庫過多の懸念から慎重な仕入れ姿勢に終始した。荒茶相場の値下がりは速く、終盤は一番茶として近 年で最低水準に落ち込んだ。
 「想定できたとはいえ、本当にこんなことになるとは…」。生産者から委託された荒茶を製茶問屋に販売するあっせん業者は、これまでに経験がない低価格で一番茶を売らざるを得なかった相場を振り返った。
予兆はあった。14年の夏以降、売り切れて不足した価格帯や品質の茶を問屋間で融通し合う取引が例年になく低調だった。そのため、業界内では問屋の繰り越 し在庫が多く、15年産の相場は14年産より厳しくなると予想されていた。実際、一番茶の相場は下げ止まる気配すらないまま終局を迎えた。  県内産荒茶の1割が上場する静岡茶市場(静岡市葵区)の取引が本格化した4月21日以降、日中の降雨がほとんどなく、生産はハイペースで進んだ。生産量が 膨らむ一方、中小問屋の仕入れは増えず、大口で買い入れる問屋に持ち込みが集中した。買い手の顔触れは固定化し、相場が連日下がりやすい下地になった。荒 茶の品質が問屋の要求する水準に届かないとして、価格を下げても商談が成立しない例もみられた。
 6月上旬に生産が本格化する見通しの県内産二番茶を前に、JA静岡経済連は生産者に対し、買い手を確保し、数量や品質などを十分協議した上での生産徹底を呼び掛けている
台湾の日本産食品輸入 茶業者が規制強化に困惑 (2015/5/14 08:40)

台湾が東京電力福島第1原発事故後に導入した日本産食品の輸入規制を15日から強化すると表明していることを受け、茶などを輸出する静岡県内業者は対応を迫られている。
 台湾向けの国内産緑茶の輸出は近年伸び続け、国・地域別輸出量は2012年以降、米国に次ぐ2位。11年に171トンだった輸出量は、15年には3倍以上の570トンまで増加し、県内でも多くの製茶問屋が台湾向けを取り扱っている。
  政府は規制強化そのものの撤回を求めて台湾当局と交渉しているが、先行きは不透明感が漂う。規制が強化されれば、県内産の茶などについて、新たに産地証明 や放射性物質検査証明が必要になるとみられる。特に茶で要求されている放射性物質検査には1点数千円から数万円程度の費用が掛かるとされ、業者にとって費 用的にも時間的にも大きな負担になる。
 農林水産省によると、11年の台湾側による検査開始以降、日本の茶から日 本、台湾いずれかの基準値を超える放射性物質が検出された例はない。台湾に緑茶を輸出する静岡市葵区の製茶問屋社長は「台湾の取引先から、次の荷口から放 射性物質検査証明を付けるよう要請があった。現状では、とにかく応じるしかない」と取引継続を優先する。
 別の社長は「手間や費用と比べ、利益がそれほど大きい訳ではない。小口の業者は手を引くところもあるのでは」とみている
 
 一番茶価格「5年で最低水準」 衆院農水委で副大臣懸念 (2015/5/14 08:35)

阿部俊子農林水産副大臣は13日の衆院農林水産委員会で、今年の一番茶の価格が低迷している問題に関し「過去5年で最も低い水準だ。二番茶以降もこうした傾向が続く可能性がある」と懸念を示した。民主党の小山展弘氏(比例東海)の質問に答えた。
 農水省によると、県内の一番茶の荒茶価格は今月11日時点で1キロ当たり1861円。昨年の2095円と比べて11%安い。新茶は早い時期ほど高値で取引され、その後は価格が下がっていくため、さらに下落する可能性がある。
 阿部氏は価格低迷の要因について、急須で入れて飲むお茶の需要が減っていることや、在庫増を懸念した茶商らが仕入れを減らしたことなどを指摘。本県を含めた全国の茶産地の価格動向を注視する考えを示した。
 小山氏が「相当な数の茶農家の廃業が懸念される」として需要開拓の必要性を迫ると、阿部氏はティーバッグなど手軽な飲み方を普及させたり、食品の加工原料としての用途を増やしたりして消費拡大を目指すと説明した
 白く輝く「白葉茶」収穫 日光を遮りうまみ増 掛川 2015/5/11 08:15)

掛川市上内田の佐々木製茶(佐々木余志彦社長)が運営する荒茶製造会社「掛川中央茶業」は10日、同市岩滑の茶畑で、うまみを増すために茶葉に遮光シートを掛けて生育した「白葉茶」の収穫を行った。
 白葉茶は新茶の摘採の2週間ほど前から日光を遮った状態にすることで、茶葉に含まれるうまみ成分のアミノ酸の量を通常の約3倍に高めた高級茶。遮光処理により葉が白色化することから名付けられた。掛川中央茶業では青年部が約千平方メートルの茶畑で昨年から栽培を始めた。
 青年部の生産者は遮光シートを取り外し、白く輝く新芽を刈り取った。今月中旬には首都圏の茶専門店に商品が並ぶ予定。佐々木社長は「リーフ茶を飲んでもらうために高級茶のうまみをPRしていく」と話した。
 白葉茶は静岡大や県茶業研究センターが2009年から共同研究を行い栽培方法の確立に努めてきた。県内では約8千平方メートルで栽培されている
 輝く新芽「八十八夜」 茶どころ静岡を空から 015/5/ 2 07:43)

2日は「八十八夜」。幾何学模様が広がる茶園で、伸びやかに育った新芽が陽光に映える。八十八夜ごろ摘んだ一番茶は味がよく健康にもいいとされてきた。この4月には機能性表示食品の制度がスタートし、新たな需要に期待が掛かる。
 今年は摘採期に入って雨が降らず、例年にないペースで芽伸びが進む。適期を逃すまいと、生産者は作業に追われている。島田市初倉など早場所産地はすでに最終盤。静岡市北部や川根本町の中山間地、富士市や沼津市などの東部は、これから最盛期入りする。

◇茶産地上空ルポ 味つくる多彩な表情
 牧之原台地の大茶園、険しい斜面に張り付くような茶園など、静岡県の茶園は多彩な表情がある。それが多彩な味をつくっている。
 好天になった1日午後、本社ヘリ「ジェリコ1号」で、八十八夜前日の茶産地を巡った。
 県内最大産地の牧之原は生産が終盤に差し掛かっているからか、茶園の人影は案外に少ない。2人で茶樹を挟んで歩く可搬型摘採機が茶樹をなでると、もえぎ色が鮮やかな緑色に変わり、美しいコントラストを描き出す。
 世界農業遺産の茶草場農法で知られる掛川市周辺。乗用型摘採機が入る区画の摘採は速い。太陽光パネルが並び、“電気畑”に転換したような区画もあった。
 藤枝市の山間部は黒い資材で覆われた茶園が目立つ。消費拡大が期待されている抹茶の原料「てん茶」や、高級茶の玉露を生産する岡部地区だ。
  「本山茶」の産地として知られる静岡市の安倍川・藁科川流域は、足を滑らせたら転げ落ちそうな険しい斜面や、河岸の丘陵地帯に茶園が広がる。高品質と引き 替えに生産効率の悪さが際立ち、採算性の低さと高齢化が生産者を苦しめる。何年放置されているだろうか、と思うほど茶樹が大きくなった園地もみられる。
 静岡茶の魅力と課題が、1枚の絵のように見えた。消費者が求めるお茶の価値は何なのか。多様な茶園風景と、増え続ける放任園がそう問い掛けているようだった
 JA静岡市が独自茶「マリシア」発売 うま味、色に特徴(2015/4/24 07:53)

JA静岡市は23日、同市内で選抜された茶の品種「摩利支(まりし)」を使った独自ブランドの新商品「MARICIA(マリシア)」を発 売した。入れた茶の色はエメラルドグリーンで、うま味が強い。青山吉和組合長は「消費者に訴求する特色ある茶を売り込んでいく」と話した。
 同市葵区水見色で約30年前に選抜・育成された品種を再評価した。市内の生産者が手摘みし、同JA茶業センターが深蒸し製法で仕上げた。茶園は育成中のため、2015年産の生産量は40キロほどにとどまる見込み。
 商品名は「摩利支」と「幸せ」を掛け合わせた。パッケージの化粧缶には品種名の由来となった幸福をもたらす守護神「摩利支天」を表す梵字(ぼんじ)をあしらった。30グラム2160円でJA静岡市のファーマーズマーケットで販売する
 静岡茶市場で「新茶初取引」 価格、前年上回る (2015/4/21 14:45)

全国に新茶シーズンの本格スタートを発信する静岡茶市場(静岡市葵区北番町、内田行俊社長)の「新茶初取引」のセレモニーが21日早朝、 行われた。今年は新芽の生育が順調だったため前年より2日早い日程。県内外の一番茶が上場し、製茶問屋らはお目当ての新茶を活発に仕入れた。
 取引場に並んだのは、茶産地の工場で蒸して揉んで乾燥された「荒茶(あらちゃ)」という半製品。これを製茶問屋が独自の技術で仕上げて全国に発送する。県内産一番荒茶は前年比66・5%減の1906キロ(午前9時現在)が上場。前日が雨だったため上場量は前年より少なかった。午前7時の取引開始のベルが 鳴ると、取引を仲介する茶市場の社員がそろばん片手に問屋と価格交渉を開始。商談がまとまると、買い手と売り手が同時に手をたたく「手合わせ」の音がパ、 パ、パンと威勢良く響いた。
 1キロ当たりの最高価格は、36年連続で静岡市清水区両河内産の手摘み「やぶきた」の8万8800円。今年も製茶問屋の和田長治商店(同市葵区)が仕入れた。手摘みなど上級品が多く、県内産の平均単価は前年比18・4%高い6496円(午前9時現在)になった。
  取引開始に先立って行われたセレモニーでは、内田社長が「消費が持ち直し、輸出も増えるなど明るい話題が出ている。生産者は買い手の要望に応える生産をし てほしい」とあいさつした。川勝平太知事は「日本一の茶の都づくりを進め、産業、文化を育てていく。消費は追い風が吹いている。踏ん張りどころだ」と激励 した
 台湾の日本食品輸入検査 静岡茶も対象(2015/4/17 07:50)

【台北共同】台湾衛生福利部(衛生省)は16日、東京電力福島第1原発事故で汚染された食品の日本からの輸入を防ぐため新たに導入する規則の詳細を公表した。5月15日から実施するという。
 既に実施している福島、茨城、群馬、栃木、千葉の5県からの食品輸入禁止に加え、あらゆる日本食品を対象に都道府県ごとの産地証明の添付を義務付ける。さらに、静岡産のお茶や東京の水産品など一部食品の放射性物質の検査も義務付ける。
 台湾は香港、米国に次ぐ日本の農林水産品の主要輸出先なだけに、コストや作業の増加が懸念される。残り約1カ月で準備が整うかは不透明で、導入をめぐる混乱も予想される。
 日本の対台湾窓口機関、交流協会台北事務所によると、産地証明書の書式など新規則の運用について、台湾との具体的な協議は始まっていない。
 同事務所の沼田幹男代表(大使に相当)は「科学的根拠のない一方的措置であり、あくまで撤廃を求める」としている。
 放射性物質検査が必要となるのは(1)岩手、宮城、東京、愛媛各都県の水産品(2)東京、静岡、愛知、大阪各都府県の茶類産品(3)宮城、埼玉、東京各都県の乳製品・乳幼児向け食品・菓子・穀類加工品
 「レモン」香る緑茶を開発 袋井の宝玉園  (2015/4/14 07:59)

袋井市豊沢のお茶の宝玉園(寺田直樹園主)が、見た目と味は緑茶、香りはレモンの新商品を開発した。匂いを吸収する茶葉の特性を生かし、レモンの皮や果実を使わず香りだけを染み込ませた点が特徴。お茶の青臭さを苦手とする外国人向けにPRを図る。
  茶業界で海外輸出の機運が高まっていることを受け、日本茶の枠を広げようと開発に取り組んだ。香りはリンゴやブドウなど約10種類の果物を試し、爽やかな レモンが最適と判断した。レモンと茶は一緒の冷凍室に入れ、香りを移すため人工的に気流をつくって半年ほど置く。その後茶葉のみ低温で乾燥させ、再び1カ 月ほど冷凍して完成させる。
 寺田園主は「1年間試行錯誤した。高級茶の消費拡大にもつながれば」と期待を込める。リーフとティーバッグの2形態で6月に販売を開始する予定。同店で試飲可能
 茶草場農法の魅力動画に 静岡県と5市町が公開  2015/1/29 07:58)

世界農業遺産「静岡の茶草場農法」の関係5市町(掛川市、菊川市、島田市、牧之原市、川根本町)と県西部地域政策局が制作していた同農法のPR動画「ゆるゆるちゃぐさば講座」が完成した。28日から動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開し、伝統農法の魅力を発信する。
 動画は3種類制作し1本2?3分。「茶のみやきんじろう」(掛川市)や「きくのん」(菊川市)といった関係市町のゆるキャラ5体が茶農家と一緒に茶草場の管理作業に取り組んでいる様子を紹介している。
 お茶の郷博物館(島田市)、静波海岸(牧之原市)、塩郷の吊(つ)り橋(川根本町)といった観光名所も登場する。
 ゆるキャラの出演により同農法を親しみやすく伝えて知名度を高めるのが狙い。学校の教材としての活用も想定している
 茶品評会に消費者目線 販売拡大狙い変革 2015/1/28 07:54

茶生産者や製茶問屋が参加する国内の茶の品評会が変革期を迎えている。国内 の緑茶消費が厳しさを増す中、生産者が荒茶製造技術を競う従来の品評会に加え、2014年は消費者目線の評価をうたう新しい品評会が開催され、趣旨も形式 も幅広くなってきた。品評会をどう消費拡大につなげるか、主催者だけでなく出品者の意識も問われている。
  14年8月、県内外の茶商有志と、日本茶のおいしい入れ方や知識を普及する日本茶インストラクター協会などが「日本茶AWARD(アワード)」を初めて開 催。生産者の品評会で用いられる半製品の「荒茶」でなく、消費者が手にする「仕上茶」を使い、家庭での入れ方により近い湯温や茶器での抽出を採用した。紅 茶やウーロン茶、花や果実を加えたフレーバーティーも評価対象とした。
 審査の結果は、県内産の入賞がほかの品評会 に比べ少ない結果になり、県内茶業界に一石を投じた。さらに、12月に東京都渋谷区で開いた「TOKYO TEA PARTY」で、審査会で入賞した茶 19点を消費者360人に評価してもらうと、プロが選んだ審査会上位と消費者の投票上位が食い違った。
 事務局の茶商は「茶業者と消費者の視点の違いがはっきりした」と振り返り、「茶の品種も製法も、画一化しすぎた。消費者は多様な茶を求めている」と分析した。
 一方、14年はJA静岡経済連などが主催する「県茶品評会」でも、仕上茶部門が初めて正式部門になった。消費や流通の変化に直面し、生産者や生産者団体も消費拡大に本格的に目を向け始めた。
 生産者が純粋に技術を競う品評会と、知名度を高めて消費拡大を目指す品評会では、目的も審査方法も違って当然と言える。品評会の変化は、「良いお茶」が誰にとって良いお茶であるべきか、関係者が再考するきっかけになりそうだ
  「丸子紅茶」味わって 国産発祥の地に茶庵 静岡(2015/1/15 08:39)

国産紅茶発祥の地とされる静岡市駿河区丸子に、丸子紅茶の魅力を発信する「二六茶庵」がオープンした。味覚と丸子地区の雰囲気に魅せられた焼津市石脇下の駒井緑さん(39)が「地域の盛り上げに一役買えれば」と一念発起した。
  明治元(1868)年に建てられた古民家を店舗にし、8畳が2間続くスペースにちゃぶ台と座布団が並ぶ。丸子紅茶は海外産地の視察から技術を持ち帰った旧 幕臣の多田元吉が明治初期に栽培を成功させたとされる。駒井さんは「多田が生きた時代を知る建物は茶庵にぴったり」と胸を張る。
 丸子紅茶はしばらく途絶えたが、地区内で茶農家を営む村松二六さん(74)が1989年ごろ、近くに残る原木を元に栽培を復活させた。店名はその村松さんに敬意を払い、名付けた。
 お茶請けには丸子紅茶などを材料にしたシフォンケーキを売り出す。作り手は静岡市内の百貨店内に「みぃのシフォン工房 ふわふわ」の名で商品を卸し、ファンも多い熊谷芳美さん。
 駒井さんは二六茶庵をゆくゆくは丸子紅茶の史料を置いた「資料館のような存在にしたい」と夢を膨らませる。周辺の遊休農地を活用し、農業体験教室を開く準備も進めている。営業時間は正午?午後4時。水、木曜定休
 <政府予算案>茶の輸出拡大を支援 2012年比3倍目標 (2015/1/15 07:43)

政府は、国内消費の不振が続く茶の輸出拡大に向け、輸出相手国の残留農薬基準への対応支援などを新たに加えた茶支援関連対策費14億円を 2015年度予算案に盛り込んだ。2020年までに茶の輸出額を12年比3倍の150億円にする目標を掲げ、生産体制の強化・安定化を進める。残留農薬基 準の設定は輸出の障害になっていただけに、県内関係者からも「攻めの農業」の布石になると歓迎の声が上がっている。
 農林水産省によると、茶の輸出額の半数を占める米国や、台湾などアジア諸国への輸出に対応した茶を生産するための残留農薬試験、データ収集費用などを補助する。茶の主要生産県などが参加する見込みで、静岡県も生産者向けの防除基準を含めた仕組みづくりを検討している。
 茶の輸入国では使用できる農薬の種類と残留基準を独自に定めるポジティブリスト制を採用している例が多いため、国内で普及している農薬でも輸出相手国のリストに掲載がない場合や、基準が国内より厳しい場合に輸出できない例が出ていた。
 茶を輸出する製茶問屋などでつくる日本茶輸出組合の谷本宏太郎副理事長は「残留農薬基準への対応は現時点で最大のネック。業界の要望がかなった形だ」と歓迎。「国が率先して日本の茶文化を啓発し、海外市場の開拓に力を入れてほしい」とさらなる対応を望んだ。
  政府は数量が多く安価な中国産などに対抗するため高級茶の輸出に注力する方針で、茶の高品質化に向けた茶樹の新植・改植費用に対策費から8億円を充てる。 海外ニーズに応じた生産・加工技術の導入も支援。新年度からは茶工場で使う重油の価格高騰対策として、施設園芸向けのセーフティーネットの対象項目に茶も 追加する。
 北米などに茶を輸出する県内の製茶問屋関係者は「輸出拡大に向け、生産現場では対象国の最新の動向をつかむことが鍵になる。国に適切な情報提供を求めたい」と話している

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