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ダテック静岡通信2016

TEL. 054-622-7757

〒421-0204 静岡県焼津市高新田607-1

静岡通信2016

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秋冬番茶 需要上向く 相場、堅調に推移
 (2016/11/11
ドリンクやティーバッグ原料になる秋冬番茶の生産が主産地の静岡、鹿児島でほぼ終了した。二番茶の減産、売れ筋商品の変化による需要のシフトから製茶問屋など買い手の引き合いは強く、相場は前年より高値で堅調に推移した。
 静岡県内は例年並みの9月下旬に摘採が始まり、静岡市葵区の茶問屋街の荒茶相場は前年よりやや高い1キロ380円前後でスタートした。減産観測や製茶時の歩留まりの悪さなどから需給は引き締まり、「値押し」と呼ばれる問屋と生産者の厳しい価格交渉も鳴りをひそめた。
 下級のリーフ茶向け中心の中小問屋の仕入れ意欲は高く、ドリンク関連の大口需要者の買い気も衰えなかった。最終盤は前年の終値より1〜2割高い310〜340円の幅広い価格で取引を終了した。10月初旬に生産が始まった鹿児島産も終盤まで300円前後を維持し、平均単価は前年を上回った。
 限られた買い手による大量調達の側面が強い秋冬番茶。相場が比較的安定した低価格原料として、静岡は近年増産が続く。裏返しとして、少数の大口需要者の動向で需要が大きく左右されるリスクも高まった。JA静岡経済連は生産者に対し、受注生産の徹底を呼び掛けている
一番茶の茶価が下落する中、生産者にとっても秋冬番茶の重要性は増している。県中部の工場経営者は「一昔前は茶商との付き合いのため、もうからないけど茶園管理で刈り落とすよりはいいとの感覚だった。今では工場維持のために秋冬番茶の売り上げも当てにせざるを得ない。生産量が多いだけに金額もばかにならない」と現状を語る。
 今期の堅調相場が映すのは明るい未来か。用途が違う一番茶への影響は直接的には考えづらいが、国内の荒茶の減産が続く見通しから、二番茶を含め茶業者からは「相場は底を打った」との声も聞かれる。生産者から荒茶の販売委託を受けるあっせん業者は、「二番茶以降は供給不足になり、価格は底上げされてくるのでは」と指摘し、年間を通じて茶価の平準化が進むとみている。
 今期はドリンク需要を軸とした契約栽培が増加し、生産者の系列化が進んだ。「綾鷹」のコカ・コーラと「生茶」のキリンが、資本業務提携を進めるという。両社の荒茶仕入れが一本化すれば調達力や価格形成力が強まり、国内産荒茶の4分の1を仕入れる伊藤園も含めたバランスも変化する。秋冬番茶や二番茶の茶価にどう影響を与えるか、予断を許さない状況が続きそうだ
 
 北米茶品評会で最高金賞 JA静岡経済連の特製茶
(2016/10/21
A静岡経済連が企画・製造したリーフ茶「揉一(じゅういち)ひとえプレミアム」が、カナダで9月に行われた第5回北米茶品評会(北米茶会議主催)で、出品茶から1点だけ選ばれる「最高金賞」を国内で初めて受賞した。初出品で最高賞の受賞で、静岡茶の認知度向上と輸出拡大につなげる。
 経済連によると、品評会には日本、中国、インド、ケニアなど10カ国から紅茶や緑茶など72点が出品され、現地の専門家が茶の外観、香りと味のバランス、茶殻の香気などを審査した。
 出品した揉一ひとえプレミアムは、県内で茶を生産する11JAの原料でつくる「揉一ひとえ」商品のコンセプトを活用し、JA扱いで最高級の普通煎茶を選抜して特別に製造した。国内では12月に通信販売などで限定販売する
 日本橋で「お茶壺道中」 生産者ら華やかに静岡茶PR
2016/9/8 08:19)
徳川家康ゆかりの「お茶壺(つぼ)道中」が7日、東京都中央区の三越日本橋本店周辺で行われた。江戸時代の奉行やお茶姫、腰元などの衣装に身を包んだ静岡 市の茶生産者やJA関係者ら21人が、茶壺を運ぶ華やかな行列を再現。日本橋を起点に繁華街を練り歩いて買い物客らに静岡茶をアピールした。 お茶壺道中は家康が、春に摘んだ本山茶を葵区の大日峠にあったお茶蔵で熟成させ、秋に駿府城に運ばせて味わったという故事に由来。行列は日本橋から同店 までの約200メートルを歩いた。到着後、メンバーが香りと風味が落ちないよう茶を壺に詰める「茶詰めの儀」を披露して注目を集めた。
 お茶壺道中は「日本のおもてなし」をテーマに13日まで開かれている催事の一環で、静岡市が実施した。期間中は同店内でお茶をメインにした多彩なイベン トが行われる。上級煎茶の呈茶や竹製茶室の展示をしている。田辺信宏市長は「歴史ある日本橋で(お茶壺道中を)披露するのは初めて。静岡茶の文化をPRす る絶好の機会として次へつなげたい」と意気込んだ
一茶生産、静岡県内は4%減 「おおい茶」17%増
(2016/8/31 07:53
農林水産省が30日発表した2016年の一番茶の生産統計(概数値)によると、主産6府県(静岡、鹿児島、三重、京都、奈良、埼玉)の荒茶生産量は15年 比3・8%減の2万5500トンだった。静岡県は4・0%減の1万2100トンと減少したものの、生産シェアは47・4%(0・1ポイント減)とほぼ前年 並みを維持した。
 静岡県は一番茶摘採前の気象災害はほとんどなかったが、近年の茶価低迷によりミル芽摘採の高品質生産を進めたことや、荒茶加工時の歩留まりが悪かったこ となどから減産になった。摘採面積も15年比400ヘクタール(2・5%)減の1万5900ヘクタールと、近年で最低になった。生葉収穫量は1・9%減の 5万9300トンだった。
 茶種別では抹茶原料のてん茶や、玉露、かぶせ茶など茶樹を一定期間被覆して栽培する「おおい茶」が静岡県などで15年に引き続き伸びた。煎茶の価格下落 を受け、各産地が高付加価値の茶生産を増やしているため。本県は17・2%増の374トン、鹿児島は19・1%増の199トン、京都は11・8%増の 945トンだった。一方、おおい茶生産が多い三重は15・3%減の1450トンと減少した。農水省担当者によると、5月の伊勢志摩サミット開催を見越して 浅刈りの高品質生産を徹底したという。
 鹿児島県の荒茶生産量は1・8%減の7440トンと減少率は小さいが、14年比では11・8%減と減産傾向が続いた。摘採面積は15年比1・7%減の7890ヘクタール。生葉収穫量は1・0%増の3万9100トンで、歩留まりの悪さが目立った。
 調査は無作為に抽出した6府県の549工場を対象に、各地の一番茶収穫期に郵送またはオンライン調査システムを利用して実施し、80・1%にあたる440工場から回答を得た  
目や鼻の不快感軽減 「べにふうき緑茶」機能性表示食品に
(2016/8/5 07:54
緑茶の生産から販売まで手掛ける荒畑園(牧之原市、荒畑栄社長)の商品「べにふうき緑茶」が4日までに、機能性表示食品の届け出を消費者庁に受理された。静岡県内産茶葉100%使用商品として初めて。今秋、通信販売と卸売で発売する。
 2006年に発売した既存商品のパッケージを刷新する。茶の品種「べにふうき」に多く含まれるメチル化カテキンを機能性関与成分とし、パッケージに「ハ ウスダストやほこりなどによる目や鼻の不快感を軽減することが報告されています」と表示する。粉末茶のスティックと大袋入り、リーフのティーバッグの3タ イプ。
 荒畑賀範常務(32)は「従来は花粉症への効果をアピールし、季節性の高い商品だったが、今後は通年商材として卸販売を強化し、売上倍増を目指す」と話した。
 複数の論文を精査し、含有成分の機能性を立証する「システマティックレビュー」の手法を活用した。メチル化カテキンではJAかごしま茶業(鹿児島市)と、アサヒ飲料(東京都)がすでに機能性表示食品として販売している。
 荒畑園は今後、緑茶で新たな機能性表示食品の届け出も検討している  
 二茶減産、単価は上昇 採算厳しさ変わらず 静岡県内
2016/7/13 08:15
2016年の県内二番茶生産がほぼ終了した。荒茶生産量は天候不順による芽伸びの悪さや更新園の増加を受け、大幅減産だった15年に続き減産になったとみ られる。荒茶相場は減産観測が強まった終盤に下げ止まり、1キロ当たり単価は平成の最安値だった15年を全体として1〜2割上回りそうだ。茶価の底入れ期 待も広がっているが、生産者の採算の厳しさは変わらない。
 一番茶と同様、生産量、単価とも茶工場間の差は大きくなった。早場所は序盤、芽がまだ柔らかいうちの摘採を進め、連続生産できない工場が多かった。減産 観測で販売の見通しが立った中場所から遅場所は、芽の生育を待って生産量確保を図った。各工場の生産量は、前年比150%以上から60%前後まで大きな差 があったとみられる。
減産要因として、終盤まで芽伸びの悪さが目立った。JA静岡経済連の担当者は5月下旬から6月上旬に雨が少なかった影響を指摘する。流通関係者や生産者は 「肥培管理をしっかりした茶園は生産量が確保できた」と振り返る。6月半ば以降の気温上昇と天候不順で、遅場所では病害も多発した。
 相場は一番茶の低価格帯が15年産より少なかったため、総じて前年よりやや高値で始まった。大口需要者のドリンク関連業者が本格的な仕入れを始めた650円を節目に底堅さをみせ、終盤は供給不足で下げ止まった。提示価格を上げて仕入れ量の確保を図る茶商もみられた。
 生産時期が早い鹿児島産は現地茶商の買い気が強く、静岡産より一段高い相場を維持した。鹿児島産の荷口が思うように集まらなかった県内外の茶商が静岡産を買い求め、相場の下支え要因の一つになった
水出し緑茶、消費開拓本腰 「冷茶」との差別化が鍵 静岡
2016/7/1 09:30)
「水出し緑茶元年」を昨秋宣言した茶業界は今夏、消費開拓を本格化させる。湯で入れた茶を冷ました「冷茶」と差別化できるかが、認知度向上の鍵になる。フレーバーや機能性のアピールが切り口になりそうだ。
 水出し緑茶は、茶葉やティーバッグを水で浸出する。緑茶ドリンクの普及で温かくないお茶をゴクゴク飲む人が増えたこともあり、昨年11月に静岡市で開催された「全国お茶まつり」で「元年」が宣言され、業界一丸で提案していくことになった。
 狙いは季節商品ではなく、定番商品として売り場を確保することだ。静岡市葵区呉服町の竹茗堂茶店には店内の目立つ場所に、水出し用にブレンドしたティーバッグが置かれ、ガラスの急須とグラスで涼感を演出している。
 「お茶を水で入れるという新しいスタイルを暮らしに取り入れてもらえれば、新茶シーズンや贈答用の売れ行きに左右されにくく、年間を通じて消費拡大につながる」と県お茶振興課の担当者は話す。
 水出し緑茶は湯に比べ抽出時間がかかるが、「湯冷まし」など入れ方に気を使う必要がない。冷蔵庫内でワインボトル型ガラス容器を使って抽出する飲み方が「手軽でおしゃれ」と広がりつつあるという。
竹沢製茶(静岡市葵区)は、緑茶の殻を破る新ジャンルとして位置付ける。これまでも乾燥させたユズやモモを加えた茶商品を販売してきたが、今年新たにリン ゴとブドウを追加した。若い女性を中心に好評といい、竹沢重人社長(59)は「気軽に新しいお茶のある生活を始めてみてほしい」と提案する。
 水出し緑茶には、低カフェインで免疫力を高めるという機能性がある。「緑茶が健康にいいことはよく知られている。水出しならではの機能性が注目されれば、冷茶や緑茶ドリンクと差別化できる 
茶市場改革案策定へ 静岡、JA案たたき台に
(2016/6/24 08:23)
 静岡県内の茶生産量減少と茶価低迷で業績が圧迫されている静岡茶市場(静岡市葵区)の経営改善へ、同市場、JAグループ、県の3者が連携して改革案を策定する方針が、23日の県茶業会議所の総会・理事会で決まった。茶の生産者と商工業者でつくる同会議所がまとめた対応骨子に盛り込んだ。
 2015年2月にJAグループが同会議所に提出した構想案をたたき台として検討を進める。JA案は、流通改革にJAグループが積極的に協力し、JA共販の荒茶取引の集約、伝統的な相対取引に加え入札方式の導入を検討するなどとしている。JA静岡経済連と茶市場、県は、すでに複数回の協議を行い、課題整理を始めている。同市場の内田行俊社長は「JA案をそのまま受け入れることはないが、良い点は取り入れていく」と話した。
 骨子にはほかに、新たな茶業振興費制度創設や静岡茶製茶指導取締条例の改廃―などをを盛り込んだ。
 同会議所、県茶商工業協同組合などが入居する県茶業会館は売却を検討し、静岡茶市場への機能集約を図る。

■「現場発」で仕切り直し
 静岡茶の流通改革プロジェクトが再び動きだした。県茶業会議所主導で2009年に協議をスタートしたが、15年2月の会合を最後に議論が行き詰まっていた。事務局案と、事務局案を踏まえたJA案が対立し、歩み寄ることができなかった。
 理事会では事務局側とJAグループで、現状認識の違いに関するやりとりが続き、ここまでのコミュニケーション不足を露呈した。
 生産、商工の現場は流通改革を本当に必要としているのか。6年以上協議して合意できなかったのは、利害対立や方向性の違いだけでなく、「絶対に改革が必要」との切迫感を関係者が十分に共有できなかったからではないか。
 議論が長引いた分、農家や茶商が抱える課題も個別化・多様化した。今回は、現在進行形の課題をとらえた「現場発」の改革として流通改革を仕切り直す機会としたい。できるところから取り組み、実績を積み重ねれば、新しい道が開ける  
茶生産・流通改革再始動 静岡県茶業会議所が方針
(2016/6/9 08:48)
 静岡県茶業会議所(榛村純一会頭)は、茶価低迷と消費減に直面している静岡茶の生産・流通の対策案を、8月末をめどに早期に取りまとめる方針を固めた。静岡市葵区の県茶業会館で8日開いた理事会で合意した。
 同会議所は県内JAの茶取引所と静岡茶市場を統合し、新しい流通の仕組みの構築を目指す流通改革プロジェクトを2009年から続けているが、茶業情勢の変化や、関係者の意見不一致で議論は停滞している。今回の提案は流通改革も含め、本県茶業界のあるべき姿を茶業界と行政が共有し、具体的な課題解決を図る狙い。
 対策案の方向性は(1)茶業振興費の見直し(2)県茶業会議所の見直し(3)静岡茶市場の改革(4)1956年制定の県製茶指導取締条例の見直し―を柱とした。
 生産者と茶商から集める茶業振興費は、茶価低迷で徴収額減少が続いている。理事会では「徴収方法から使い道まで、制度の見直しが必要」という意見が出た。管理運営費が毎年赤字の県茶業会館を売却し、茶商の組合や日本茶インストラクター協会などの入居団体を静岡茶市場に移転し、機能集約する案も示された。
 6月23日の総会までに県茶業会議所と県が対策案の骨子をとりまとめ、議案として提出する。榛村会頭は「私の責任で具体策につながる骨子を作る」と決意を示した  
静岡県内一茶、格差拡大 単価上向く工場も
(2016/5/23 07:19)
 静岡県内の一番茶生産がほぼ終了した。今年は春先の気象災害がほとんどなく、高品質な茶が生産された。贈答用需要が回復せず上級品の相場下落は早かったが、買い手の期待に応える品質で生産した工場は、普及価格帯で底堅い展開になり、荒茶1キロ当たりの平均単価が前年を上回った。明るい兆しも見え始めた一方、品質に少しでも難がある荷口や、安定した買い手がなかった工場は序盤から値崩れを起こし、生産者間の格差は拡大した。
 荒茶生産量は前年比でやや減産傾向になったとみられる。序盤から新芽が小さいうちに摘採する高品質生産を進め、荒茶加工時の歩留まりも悪かった。前年の一番茶価格が大幅に落ち込んだ影響で、茶園面積も減少した。
 相場は序盤はおおむね前年並みで始まったが、1キロ4千円以上の高価格帯では1日千円近い大幅な相場下落が続いた。製茶問屋は少量ずつの仕入れを徹底し、5月1日の八十八夜に向けた新茶商戦の仕入れは盛り上がりを欠いた。相場が1キロ2千円以下になると、通年商材向けに引き合いが出始め、遅場所を中心に最終値は前年より高い工場も見られた。
 問屋が小口の仕入れに終始し、1日の生産量が多い大型工場は販売に苦しむ場面もみられた。ドリンクメーカーや有力茶商による系列化も進み、品質差だけでなく、工場ごとの経営判断の差も、売れ行きや価格を大きく左右した。流通関係者は「生産者が販路確保や品質向上のためにどれだけ努力したかで、はっきり差が出た」と振り返る。
 鹿児島産は1月の低温などで生育が1週間前後遅れた。生産本格化直前の4月14日に熊本地震が発生し、本州へのトラック輸送が乱れた。鹿児島産を仕入れる静岡県内の製茶問屋は、仕上げ加工や納品のスケジュール調整に追われ 
希少な「白葉茶」収穫 日光遮り、うまみ多く 
(2016/5/14 08:38)
掛川市上内田の佐々木製茶(佐々木余志彦社長)の荒茶製造部門「掛川中央茶業」は13日、同市板沢の茶園で遮光シートをかぶせて育てた「白葉茶」の摘み取りを行った。
 白葉茶は、新茶が萌芽(ほうが)してから20日ほど完全に日光を遮ることで、うまみ成分のアミノ酸を通常の約3倍に高めている。栽培が難しく収量も少ないため、希少な高級茶。名前の通り、通常の茶葉よりも白みがかった色合いになる。この日は青年部員15人が参加し、丁寧にシートを外して摘み取り作業に当たった。
 佐々木社長は「白葉茶の栽培は新しい挑戦。おいしいお茶をつくろうと、若手生産者がやる気を持って取り組んでいる」と話した  
 世界お茶まつり開幕 五感使った楽しみ提案
(2016/5/13 12:28)  
日本茶の魅力を世界に発信する「世界お茶まつり2016 春の祭典」(同実行委員会主催)が13日午前、牧之原市の静岡空港や島田市のお茶の郷を主会場に開幕した。15日までの3日間、五感を使った新たな茶の楽しみ方を提案するなど多彩な催しを繰り広げる。
 牧之原市の石雲院で開いた開幕式には、実行委の徳川恒孝会長や川勝平太知事、茶業関係者約100人が出席した。徳川会長は「国内外に茶の魅力をアピールし、より多くの人に茶が飲まれることを願っている」とあいさつ。川勝知事は「茶は平和、文化、おもてなしの心に結び付いている。静岡から茶を世界に発信したい」と言葉に力を込めた。出席者は冷抹茶で乾杯し、国内外の茶の発展を願った。
 祭典のテーマは「O−CHAを愉(たの)しむ〜O−CHAを五感で感じよう〜」。茶と花、器、音楽、食、香をそれぞれ組み合わせた演出を提案する。県内各地の新茶販売をはじめ、茶園景観を生かしたサイクリングや茶農家を巡る交流ツアーなどが開かれる 
 一番茶最終値「前年割れ」 牧之原市が現状説明
(2016/5/12 08:23)
牧之原市は11日の市議会常任委員会合同協議会で、今年の一番茶取引について「下げ止まりがない状況で、総じて多くの工場で最終値が前年を割り込んでいる」と現時点での把握状況を説明した。
 市お茶特産課によると、JAハイナン(本店・同市)管内では凍霜害もなく良質な茶が育ち、4月15日から摘採が始まった。今月6日にはほぼ生産が終わり、早場所と遅場所が一斉の摘採となる「短期集中型」だったとした。生産量は、ほぼ前年並みとみている。
 取引価格は当初から前日との下げ幅が大きく「厳しい取引が展開された」と報告した。品質や茶工場によって価格差が生じているとした上で「今年は(1キロ)3千円以下に下がるのが非常に早く、最終値は1千円台前半となっている」とした。
 市は4月21〜26日、市内の荒茶工場約180カ所と茶商を訪問した。「品質と価格が結びついていない」「茶価を考えると機械の更新や導入が難しい」などの声があったという
段々茶畑で茶摘み体験 親子で八十八夜楽しむ 静岡
(2016/5/2 08:33)
静岡市葵区足久保奥組の段々茶畑「大石川(おおしがわ)の茶畑」で八十八夜の1日、参加無料の茶摘み体験会が始まった。6日まで。
 段々茶畑は、約50年前に近くを流れる足久保川から石を運び込み作られた。同市の中山間地域「オクシズ」らしい景観として、写真愛好家らに人気。「この風景をたくさんの人に楽しんでほしい」と、約2年前に茶園管理を引き継いだ同地在住の勝山育子さん(62)が今春、地域住民や県などの協力で「奥長島だんだん茶畑まもり隊」をつくり、無料茶摘み体験を企画した。
 初日は市内外から約30人の親子連れが参加し、もえぎ色の新芽を摘み取った  
熊本の被災地に新茶発送 静岡茶市場
(2016/4/22 09:04)

 静岡県茶業会議所は21日、オリジナル封筒で静岡茶を各地に送ろうと呼び掛ける消費拡大事業「新茶郵便」の発送式を静岡茶市場(静岡市葵区)で行った。
 この日朝行われ、800人が集まった初取引の式典に出席した川勝平太知事や茶業関係者ら計7人が封筒に新茶の平袋を入れ、特設ポストに投函(とうかん)した。川勝知事は、熊本地震被災地の蒲島郁夫熊本県知事らに送った。
 専用封筒は同会議所で希望者に配布している  
新茶期告げる初取引 静岡茶市場、最高値8万8800円
(2016/4/21 17:41)
新茶シーズン本番を全国に発信する静岡茶市場の新茶初取引が21日早朝、静岡市葵区の同市場で行われた。県内外の一番茶約1万4000キロが上場し、5月1日の八十八夜前後にピークを迎える新茶商戦が本格スタートした。
 >写真特集 静岡茶市場で新茶初取引
 取引場には、茶工場で蒸してもんで乾燥させた「荒茶」の見本が並んだ。製茶問屋は仕入れた荒茶を独自の技術でブレンドしたり、加熱して香りを高めたりして最終製品に仕上げて全国に卸売りする。
 取引開始のベルが鳴ると、取引を仲介する同市場の社員と製茶問屋関係者がそろばんを片手に丁々発止の価格交渉を開始。価格に折り合いが付くと、買い手と売り手が同時に手をパ、パ、パンとたたく「手合わせ」の音があちこちで響いた。
 最高価格は37年連続で静岡市清水区両河内産の手摘みの「やぶきた」品種。前年と同じ1キロ当たり8万8800円で和田長治商店(同区)が仕入れた。県内産一番茶は、前年の初取引日の4・5倍の8629キロが取引成立し、平均単価は前年比2割安い5204円。
 取引開始に先立ち行われたセレモニーで、茶市場の内田行俊社長は「新茶は生育順調で、近年にない良質な茶になった。茶商は高く買い、生産者は買い手の期待に応える茶を作ってほしい」とあいさつ。川勝平太知事は「力を合わせて茶の生産、消費を拡大していきましょう」と述べた  
 連続最高値の新茶 丁寧に手摘み 静岡・両河内地区
(2016/4/20 09:30)
 良質なお茶の産地として知られる静岡市清水区両河内地区の両河内茶業会は19日、静岡茶市場の新茶初取引(21日)に出品する新茶の摘み取り作業を同地区の茶園で行った。今年は温暖な天候に恵まれ、露地栽培の茶園で摘み取りを行った。
 同会メンバーや茶娘姿にふんした地元住民ら約50人が参加した。自然の木のように育てる「自然仕立て」で栽培した5アールの茶園で、もえぎ色の新芽を丁寧に摘み取っていった。JAしみずなどによると、自然仕立てによる栽培は、芽が力強く育ち、味、香りとも豊かになるという。
 同会のお茶は、昨年の初取引で1キロ当たり8万8800円の値段がつくなど、30年以上連続で最高値で取引されている。
 青木功会長(64)は「今年も順調に新芽が育った。おいしいお茶を消費者に届けることができそう」と語った
 静岡茶市場 初の赤字 取扱数量減少が主因
(2016/4/1 07:56)
静岡茶市場は31日に静岡市葵区の同社で開いた株主総会で、2015年2月〜2016年1月期決算の純損益が4143万円の赤字(前年は173万円の黒字)になり、1956年の設立以来初めて赤字決算となったと報告した。全国的な茶の生産減による取扱数量の減少が主な要因。
 今年は販売委託手数料などの営業収益が前年比22%減の1億3639万円、経常損益が4745万円の赤字(前年は938万円の赤字)だった。前年度は経常赤字だったが、施設修繕費用引当金の戻し入れなどの特別収益を計上し、純利益は黒字だった。利益剰余金の今期末残高は7億4611万円。内田行俊社長は「産地と茶商の懸け橋としての役割を強化し、業績回復に努める」と述べた。
 同社の利益は荒茶などの取扱数量に応じた手数料が8割を占め、定率のため茶が高単価なほど利益が増える。15年度の茶取扱量は前年比15・1%減の5003トンにとどまり、平均単価(全茶期)も7・2%安い953円と低迷した 
 茶商品 全国認定地と連携 島田・カネロク松本園
(2016/3/28 07:40)
世界農業遺産「静岡の茶草場農法」を実践するカネロク松本園=茶の生産・販売、島田市切山=の松本浩毅さん(34)が、全国の世界農業遺産認定地と連携したオリジナル商品の開発を続けている。まだ認知度が低い世界農業遺産の価値を広め、茶草場農法のPRにつなげる。
 第1弾は2014年に開発した「能登玄米緑茶」。茶草場農法で栽培した一番茶に、石川県の「能登の里山里海」の棚田で収穫した白米をブレンドした。消費者参画の茶品評会「日本茶アワード」(日本茶インストラクター協会など主催)のナチュラル・フレーバー部門で1位を受賞するなど、手応えを得たことで新たな商品開発へ弾みを付けた。
 今年2月には「佐渡玄米焙じ(ほうじ)茶」「国東蕎麦(そば)緑茶」「阿蘇香草烏龍(ウーロン)」の3種類を売り出した。人気は熊本県・阿蘇地域の草原で栽培したカモミールを使用する阿蘇香草烏龍。フルーティーな香りと烏龍茶の香ばしさが外国人や女性に好評という。
 都内の物産展で他県の関係者と出会い、現地に出向いたりしながら交渉に当たってきた。原料を取り寄せ、自宅で試作と研究を重ねた。
 世界農業遺産は2002年に創設された。まだ歴史が浅く「認知度が低い」と感じている松本さんは「まずは世界農業遺産の存在を知ってもらうことから。人の手で守られてきた伝統農法の価値を伝え、継承していきたい」と、県内外の展示会に精力的に出向きPRを続けている。今後は海外の世界農業遺産との連携も視野に入れる 
 松崎の桜葉香る掛川茶 縁深い2市町、特産品タッグ
(2016/3/22 17:42)
松崎町特産の桜葉を使ったお茶「さくら香る 春のお茶」を掛川市の丸山製茶(丸山勝久社長)が完成させた。歴史的な関わりがある両市町の関係者が特産品を組み合わせて開発した商品。静岡県オリジナルの産品としてPRし、生産農家の減少が進む桜葉や、掛川茶の需要拡大も図る。
 松崎町江奈地区には江戸時代、掛川藩の飛び地があり、兵が集まる陣屋が存在した名残から礼射を奉納する祭事「弓まつり」が現在も続けられている。こうしたつながりから昨年、同町では「掛川茶の出前講座」が開催されたほか、桜葉を使った特製茶を開発する話が持ち上がった。
市の依頼を受けた丸山製茶は桜葉農家でつくる「伊豆松崎町桜葉振興会」が提供した桜葉と茎茶をブレンドし、まろやかな味わいにほんのりとサクラの香りがする一品に仕上げた。4月上旬までの限定販売をはじめ、同町でも町内の宿泊施設などに置く。パッケージには両市町のマスコットキャラクターも掲載する予定という。
開発に携わった同社の丸山哲也専務は「松崎産は以前使っていた葉と全く香りが違う。顧客の評判も上々だ」と手応えを口にする。
 松崎町によると、ピーク時に300軒以上を数えた桜葉生産者は、消費減や外国産の流入によって現在は100軒を切っているとみられるという。同振興会の田口幾雄会長は「塩漬けの規格に合わない葉はどうしても出る。別に収穫して商品になればありがたい」と期待を込める
 抹茶生産、モデル地区設定し支援強化 16年度静岡県予算案
(2016/2/20 08:22)
静岡県は2016年度、近年国内外で需要が伸びている抹茶の県内での生産体制を強化するため、モデル地区を設定し、生産者を支援する。関連費用1千万円を16年度当初予算案に計上した。
 県内の9地区をめどに、抹茶原料のてん茶生産のための人件費、資材費などを補助する。予算配分は目指す品質や規模にもよるが、1地区200万〜100万円程度を計画している。本県の荒茶生産量の63%(15年)を占める煎茶の相場が下落し続けている中、多様な茶を高品質に生産できる産地への転換を後押しする。
 伸長している静岡茶の輸出支援には1170万円を計上した。海外に販路を持つ茶商と、輸出対応の茶を作りたい生産者のマッチングに重点を置く。米国のバイヤーを県内の茶産地に招き、生産現場の魅力に理解を深めてもらう。
 このほか、全国主要都市での商談会開催に1410万円、茶園の景観を生かした中山間地域の振興に1270万円をそれぞれ計上した。島田市の施設「お茶の郷」を中心とした茶の都拠点整備事業では、施設取得後のリニューアル工事の設計費用などに1億6200万円を計上。各団体などの静岡茶振興事業の助成金などとして2230万円を充てた
緑茶生産8万トン割れ 15年、静岡県は4%減
(2016/2/17 07:55)
総務省が16日発表した2015年家計調査(確定値)によると、年間緑茶購入量は4年連続で900グラムを割り込み、急須で入れて飲む「リーフ茶」の消費不振が一段と鮮明になった。需要低迷が生産に響き、全国の荒茶生産量は7万9500トンと、1965年以来50年ぶりに8万トン割れした。同日、農林水産省が発表した。
 家計調査によると、全国の2人以上世帯の1世帯当たり緑茶購入量は前年比5・5%減の843グラムで、調査が現行方式になった00年以降で最も少なくなった。主にリーフ茶に使われる本県産一番茶(荒茶)は0・8%増産になったものの、リーフ茶消費の減少に歯止めがかからない現状が浮き彫りになった。
 緑茶購入量は08年に初めて年間1キロを割り、12年以降は900グラム以下と長期的な下落傾向にある。支出金額も同様で、15年は前年比2・2%減の4083円と、00年以降の最低値を更新した。
農水省が発表した15年産茶の生産統計(主産県)によると、12府県の荒茶生産量は前年比5%減の7万6400トン。本県は4%減の3万1800トンだった。
 本県は一番茶こそ0・8%増とほぼ前年並みだったが、高価格帯の需要減から荒茶相場は近年で最低水準まで下落。低価格からのスタートになった二番茶は製造を断念した生産者もあり、17・5%減の8220トンと大幅減産になった。飲料原料向けなどの秋冬番茶は1・3%増の9830トンと増産になった。
 一方、抹茶原料のてん茶生産が勢いづく京都府は9・2%増の3190トンだった  
食に「静岡茶ミルメーク」 4月導入目指し開発
(2016/1/6 08:16)
JA静岡経済連は県学校給食会などと連携し、給食の牛乳に混ぜて飲む茶製品「静岡茶ミルメーク(液体)」の開発を進めている。県内には給食にリーフ茶を出す学校もあるが、より広い地域の多学年の児童生徒に手軽に静岡茶に親しんでもらう手段として新たに提案する。
 給食向けにコーヒー味などで親しまれているミルメークを製造する大島食品工業(名古屋市)に経済連が原料供給する。静岡茶ミルメークは県内11JAのブレンド茶から抽出した緑茶エキスを5%配合した。牛乳に混ぜるとミルメークらしい甘さと、茶の風味が感じられる。
経済連は紙パックの緑茶飲料の給食導入を図っていたが、栄養バランスに配慮する学校給食で牛乳に代わることは難しく、コスト面でも課題があった。県学校給食栄養士会などの助言を受け、ミルメークに注目した。
 顆粒(かりゅう)タイプも開発し、業務用や家庭用に販路拡大を図る。経済連担当者は「機能性表示食品などの新商品開発と併せ、静岡茶の生産振興につなげる総合的な取り組み」と位置付ける。
 県学校給食会が2月の「物資専門委員会」で4月からのメニュー掲載を正式決定する。その上で、各市町の教育委員会や学校が実際の給食で採用するかどうか判断する。
 県学校給食会の担当者は「リーフ茶を提供できる環境が整った学校ばかりではない。地産地消を進めている中で、静岡らしいメニューだ」と期待する 

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