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静岡通信HEADLINE

2017


 茶の新品種「せいめい」育成 抹茶や粉末茶向け 農研機構
(2017/5/24 )

農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は23日、抹茶や粉末茶に適した茶の新品種「せいめい」を育成したと発表した。需要が高まっている抹茶・粉末茶の原料茶として普及を図り、日本茶のブランド力強化と輸出を含めた需要の拡大に貢献できるとしている。
 同機構によると、過去10年で抹茶・粉末茶の原料生産量は約1・4倍に伸びている。抹茶・粉末茶用の栽培では、新芽収穫前に2週間以上茶樹を覆う被覆栽培が主流。「せいめい」は緑茶の主要品種の「やぶきた」や、「さえみどり」に比べ、被覆栽培での収量が多いのが特徴という。
 耐寒性に優れ、関東以南の広い地域で栽培できるのも大きなメリット。「せいめい」は、清らかさの「清」と、茶を表す「茗」から命名した。
 同機構は1991年から同品種の開発に取り組んできた。果樹茶業研究部門の吉田克志上級研究員は「栽培が広がれば、高品質な国産緑茶で国内外の需要に応えられるはず」と期待を寄せた。

 ドリップ茶「素六」開発 JAなんすん、15日発売
(2017/5/10 )
JAなんすんは、沼津産の高級茶葉を使ったドリップタイプの茶商品「素六ドリップ」を開発した。県東部の茶業発展に尽くした江原素六翁(1842〜1922年)にちなんだ新しい茶ブランド「素六」のシリーズ商品として15日に発売する。
 急須のない家庭に対応するため、メッシュのドリップバッグに茶葉を入れた。バッグを開いて湯飲みに載せ、湯を注いで用いる。
 4月下旬に取った新芽だけを使用。生産は同JA管内の荒茶工場33カ所のうち、適切な販売管理などを県茶業会議所が認めた「T−GAP」取得工場5カ所に限った。担当者は「茶の飲用機会が広がってくれれば」と期待する。15日に沼津市内で開くお披露目会で、関係者らに振る舞う。
 同JAは1日から、素六ブランドの第1弾として「ドリップ」と同じ茶葉を使った「プレミアム沼津茶」を限定販売している。夏以降、素六名義の水出し茶、フレーバー茶などの発売も予定する。

 おもてなしは 一流静岡県産茶で 豪華寝台列車「四季島」
(2017/5/3 )
5月から運行が始まったJR東日本の豪華寝台列車「トランスイート四季島」。人気沸騰の列車で、乗客に本県産の緑茶が振る舞われている。JRの一流のサービスを支える一流の茶―。関係者は「励みになる。世界一の品質を目指す茶生産者が一人でも増えてくれれば」と願っている。
 出されているのは深蒸し茶「掛川の誉(ほまれ)」をはじめ、牧之原市の茶問屋、相良物産(山本明男社長)での仕入れをベースにしたオリジナルブレンドの高級煎茶など。宮城県塩釜市の矢部園茶舗が納品している。
 乗客へは「氷水(ひょうすい)仕立て」で提供。急須に茶葉を入れて氷を詰めた後、半分まで水を蓄え、90〜120秒ほどかくはんする。四季島では、カクテルのようにリキュールグラスに注ぐ。矢部園の矢部亨社長(49)は「氷水仕立てにすることで、うま味が引き立つ」と話す。
 JR東日本が、最高級のサービスに資する提供の仕方として「氷水仕立て」に着目。試飲で料理との相性などを踏まえ採用が決まったという。食事やバータイムの際、ソフトドリンクの希望者に出している。
 矢部さんの祖父は牧之原市の相良出身。東日本大震災では津波で店舗などに大きな被害を受けたが「生産者の方に希望を与えられなければ、茶匠とは言えない」と言い切る。四季島への採用が決まり、相良物産の山本社長に報告した。生産者に伝えてほしい、とメールでこんなメッセージを託した。
 「皆さまの生業は生涯日本人として誇れること。世界中から注目されている夢のある仕事」
 茶と向き合う生産者の思いも含め「茶を伝える」ことが信条の矢部さん。緑茶の消費が伸び悩み、何かと後ろ向きな話題も目立つ茶業界にあって、四季島での茶の提供を実現し「日本茶には、人の心を動かす力が間違いなく宿っている」と強調した

 新茶生育遅れ 静岡県内、生産量先行き不透明
(2017/4/29 )
八十八夜(5月2日)を前に、県内の新茶の生育が遅れている。今期は例年より遅い5月2〜9日にピークを迎える見通しだったが、4月に入っても気温の低い日が多く、「想定以上に新芽の伸びが悪い」との声が各産地から聞かれる。今後の生産量の先行きは不透明な情勢となり、茶業関係者は気をもんでいる。
 静岡茶市場(静岡市葵区北番町)への茶農家からの出荷量は増えず、相場は高値で推移している。例年なら取引場を埋め尽くす時期の28日早朝も入荷した茶の見本はまばらで、取引は盛り上がりを欠いた。
 JA静岡経済連の担当者は「全く先が読めない。知りうる限り初めての状況」と話す。今期は3月の低温の影響で生育が遅れる見通しだった。さらに、凍霜害など目立った気象災害はないにもかかわらず、萌芽(ほうが)から刈り取り適期までに日数を必要としているという。「3、4月の低温だけでは説明しにくい」と指摘し、生産状況を注視する。
 贈答用など八十八夜商戦が終わると茶は日常消費向けの相場に移行する。県内産地では28日に新茶の摘み取りに踏み切った農家も多い。同日、静岡茶市場を訪れた製茶問屋は「品質はいい。好天が続いて生産が増えれば値ごろになる」と様子見に徹していた

新茶摘採盛期は5月2〜9日 静岡、前年より5〜6日遅れ
(2017/4/20 )
今年の静岡県内産新茶は芽伸びが前年より遅れ、主力品種のやぶきたの摘採ピークは「八十八夜」の5月2日から9日ごろになる見通しだ。JA静岡経済連茶業部が19日、調査結果を発表した。
 3月の気温が平年より低く推移したため、新芽の生育は前年より5〜6日、平年より3〜4日遅いと経済連は判断した。今後の気温上昇次第では前倒しになる可能性もある。
 4月4〜18日に県内72カ所の茶園で行った定点調査結果をまとめた。病害虫は全体的に少なく、凍霜害など気象災害もなかったため、新芽の生育は前年に続いて「極めて良好」という。
 経済連茶業部の担当者は、気温上昇に伴って生育が加速する可能性があるとし、防霜ファンなど遅霜への備えを生産者に呼び掛けている。「摘採期の短期集中が予想される。生産計画を立て、良質茶をつくる準備に努めてほしい」と話している。
 刈り取りの盛期入りは志太(藤枝、島田)、牧之原(牧之原、御前崎)が5月1日、小笠(菊川、掛川)が2日、中遠(袋井、磐田、森)と西部(浜松)が3日からなどと推定した。
 調査は県内茶生産者の摘採計画の参考にするため、JAと県が毎年同時期に行っている

 

三年番茶」商品化へ 島田、川根地区に企業組合
(2017/4/19 )
茶産地の島田市川根地区で、耕作放棄された茶園を活用した新ビジネス展開を目指す企業組合「ピース・ティー・ファクトリー」が発足する。3年以上放置され、伸び放題の茶樹を刈り取り、丸ごと粉砕して焙煎(ばいせん)した独特な茶「川根薪火三年番茶」を販売する。4月中に法人登記が完了する見込みで、今秋に予定する初出荷に向けて販路の開拓を進めている。
 組合を設立したのは、川根地区出身の東洋文理事長(53)=藤枝市=ら有志4人。三年番茶は刈り取った茶樹をチップ状に砕き、地元の山林から出る間伐材で火入れして製造する。カフェインが少なく、まろやかな甘さと木の香りが特徴。
 組合によると、川根地区は茶業が盛んな一方、高齢や後継者不在で茶園を維持できず、放置していることに後ろめたさを感じている人も多い。刈り取りを代行し、商品化する事業活動を通じて、里山の景観保全への貢献を図る。荒廃が進んだ茶園はイノシシなどのすみかになっていることから、周辺の農作物の鳥獣被害を軽減する狙いもある。
 長期間にわたって放置された茶園は農薬や化学肥料を使っていないため、健康食品愛好家を主な顧客に想定。専門店や自然食レストランなどを対象に販路を探るほか、物産展や通信販売での直売を手掛ける。養生茶としての普及も図り、事業を軌道に乗せたい考え。
 三年番茶は新芽が出る前の12月から3月までが収穫期で、現在は初年度出荷分の1500キロを加工・熟成中。東理事長は「繁忙期や対象顧客層が茶業と競合しない。農閑期の雇用につなげたい」と強調する。起業を支援した県中小企業団体中央会の担当者は「組合を活用して地域課題を解決する取り組みの先進事例。発展を支えていく」


 

新茶、24日初取引 静岡茶市場、昨年より3日遅く
(2017/4/5 )
静岡茶市場(静岡市葵区北番町)は4日、全国に新茶シーズン到来を発信する新茶初取引の日程を24日に決めた。昨年より3日遅い。同日から八十八夜(5月2日)にかけて新茶商戦が本格化する。静岡茶市場と周辺の問屋街は茶の集散地で、茶市場では全国の約1割の茶が売買される。
 JA関係者との会議で、県内各産地の生育状況から一定の上場量が見込める週初めに決めた。一番茶の萌芽(ほうが)は総じて前年より5〜7日程度遅れているが生育は順調という。茶市場側は「先勝」の25日開催も提案したが、一日でも早く新茶ムードを盛り上げたいという声が挙がった。
 24日の取引開始は県内産茶が午前7時、県外産茶が同9時。午前6時半から各界代表を招いて式典を開き、今期の活況を祈願する。一般の見学も可能で、呈茶サービスやもちまきなどもある。


 

茶草場コーナー拡充 「茶の都ミュージアム」施設概要を説明
(2017/3/17 )
静岡県お茶振興課は16日、島田市金谷地区で開かれた「静岡空港を活用したまちづくり研修会」(同市など主催)で、2018年3月下旬に開館予定の「ふじのくに茶の都ミュージアム」の概要を説明した。県は昨年6月に同市から「お茶の郷博物館」(同市金谷富士見町)を取得し、現在リニューアル計画を進めている。
 2階の展示はほぼ全面的に変更する予定。県内各産地を紹介する内容とし、茶の効能や世界農業遺産「静岡の茶草場農法」のコーナーなどを拡充する。
 駐車場から博物館までの来館者の動線を変えることや、博物館と茶室は県直営とすることなども説明。商業館の一角には茶業関係者が使用できるイベントスペースを設けるという。5月中旬から内部工事を開始する予定。
 同課職員は「体験プログラムなどを充実させ、家族連れが楽しく学べる機会を提供する。情報発信に努め、消費拡大に貢献したい」と話した


 

緑茶購入量・支出が微増 茶飲料は増加 16年家計調査
(2017/2/18 )
総務省が17日公表した2016年の家計調査(確定値)によると、全国の2人以上の世帯の緑茶購入量は15年比0・7%増の849グラムと2年ぶりに増加した。支出金額も2・0%増の4168円と3年ぶりに増加し、数量、金額とも微増になった。
 16年は数量、金額とも月ごとに前年同月比数%程度の増減を繰り返したものの、通年では微増で着地した。暖かい日が多かった10月に減少幅が大きかったが、気温が低下した11月は一転して増加幅が大きくなった。
 商品の平均購入価格は1・3%高い490円で13年並みまで回復した。
 静岡市の製茶問屋社長は「専門店向けの販売は厳しいが、スーパーや量販店向けは単価は安いが数量がまとまっていて、堅調だった」と話した。同市内の別の製茶問屋幹部は「普及価格帯も売れている一方で、100グラム千円以上の高級品も売り上げが戻ってきている」と売れ筋単価の二極化を指摘した。
 一方、茶飲料の支出金額は緩やかな増加傾向が続いている。16年は15年比7・9%増の6632円になり、現在の統計区分になった2000年以降で最高になった。
 コーヒーの支出金額も前年比2・0%増の6396円と00年以降で最高だった。00年以降減少していたが、04年ごろを境に回復基調に転じた。購入量は緩やかな増加傾向が続き、16年は15年比1・9%増の2457グラムと、00年以降最高を更新した


荒茶生産量 静岡県3%減、「おおい茶」は増加基調
(2017/2/15 )
農林水産省が14日発表した2016年産の茶生産統計によると、主産地12府県の荒茶生産量は前年比1%増の7万7100トンだった。全国は推計8万200トンになり、2年ぶりに8万トンを回復した。静岡県は3%減の3万700トン。
 静岡県は品質確保のため新芽が小さいうちに摘採したり、15年の相場安を受け二番茶生産が見送られたりして2年連続減産になった。茶期別は一番茶が4%減の1万2100トン、二番茶が6%減の7740トン、三番茶が6%増の950トン、四番茶が2%減の211トン、秋冬番茶が1%減の9690トンだった。
 摘採実面積は主産府県3万4900ヘクタール(2%減)、静岡1万5900ヘクタール(2%減)。静岡は相場安の懸念から「芽追い」で摘採したこともあり、10アール当たりの生葉収量は主産府県平均の1040キロに対し890キロにとどまった。
 静岡に次ぐ産地の鹿児島の生葉収量は10アール当たり1530キロだった。一番茶は減産だったが、二番茶以降は引き合いが強まった。三番茶は9%増の4540トン、秋冬番茶は31%増の5310トンと大幅増産になった。
 全国生産の茶種別では、普通煎茶(深蒸し茶含む)が1%減の4万7300トンになった。抹茶原料のてん茶、かぶせ茶、玉露を合わせた「おおい茶」は、主産地の三重などの生産量が減少したためほぼ横ばいの6980トンになったが、国内外で需要が高まり、京都は3%増の1780トン、静岡も11%増の680トンと増加基調にある

 

 茶の経営モデル確立支援 静岡県、生産から販売まで一貫
(2017/2/1 )

静岡県は2017年度、荒茶価格の低下で採算が厳しくなっている茶生産の構造改革に向け、生産から販売まで一貫したビジネスモデルを構築する茶業者を支援する。高単価だが価格下落幅も大きい一番茶収入への依存を脱却し、年間を通じて稼げる経営モデルの確立を推進する。関連費用を17年度当初予算案に計上する。
 これまでは機械購入や茶樹の植え替えなど各作業ごとの支援が多かったが、17年度は経営視点を重視する。生産から販路確保まで、持続可能なビジネスモデルを提案してもらい、支援先を選定する。県幹部は、担い手が減少する中、しっかりしたビジョンを持った意欲ある経営体を積極的に支えていく姿勢を強調する。
 抹茶原料の碾茶(てんちゃ)生産や有機栽培への転換など、商機をつかんでいても生産転換や設備投資に踏み切れなかった茶業者を後押しする。県の統計によると、年間の荒茶生産額に対する一番茶の生産額の割合は、最近30年は80%〜72%前後が続く。一方で荒茶単価は下落し、生産者の収入は総じて減少傾向とみられる。収入源を多様化できれば、一番茶の相場や気象災害で収入が大きく変動するリスクを小さくできる。
 訪日観光客が増える中、本県の地域資源としてアピールできる美しい茶園の景観を維持する狙いもある

茶業発展願い「初揉み」 ベテランが若手指導
 (2017/1/4
静岡市茶手揉(もみ)保存会(牧野良治会長)は3日、同市葵区の産女会館で一年の健康と茶業の発展を祈願する行事「新年初揉み」を開いた。
 20代から80代までの会員約30人が参加した。ガス火で温めた台「焙炉(ほいろ)」の上で、両手をすり合わせるようにして丁寧に茶葉をもむと、新鮮な茶の香りが会場に広がった。ベテラン会員が経験の浅い若手会員に、もみ方を教えた。
 手もみを初体験した日本茶インストラクター鈴木和恵さん(45)=同区=は「茶葉が細く変化していく様子を見ることができ、貴重な体験だった。いつか手際良くもめるようになりたい」と話した。
 出来上がった約2キロの手もみ茶は、市や市議会などに贈呈する







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